諸君、開発1週間にして記念すべき1号機が完成した
本機は技術者(私)の育成用として作成されたものであるが
最低限の実用性能を所有していたため開発素体として格上げされたものである。
戦車紹介では攻防走の3つの要素で説明するのが基本であるので
まずは防御面を見ていこう
まず特徴的なのは本機の正面投影面積の少なさである
車体正面は120度
車体下部及びターレットリンク前も45度程度の良好な傾斜装甲を採用
米国M1A2エイブムスを超える装甲を手に入れた
事実上90度平面装甲は砲塔真横の防盾のみである
装甲の外見は制作者の経験から90式戦車を習った
【125mm滑空砲に正面90度で非貫通】の性能を要求された90式戦車であるが
本機もMBT(Main_Battle_Tank)の条件である
【自身の砲に耐えうる装甲】を正面90度より100発実施して性能要求を満たしていることを確認し、
また全体的に車体が低いため、簡単な段差でもハルダウン射撃が可能であり
不整地では意図せずとも車体下部の弱点を隠すことが多くなり
被弾率を下げてくれるであろう
本機の構造上、ターレットリンクが履帯上部より低い位置にあるため
砲塔横に装甲を付けた場合は履帯と干渉してしまうという問題があり
現在は装備されていないため側面からの攻撃に対しては脆弱であるが
ほとんどが履帯であることから弱点狙撃は容易でないと考えられる。
また軽戦車につきもののである履帯外れである
本機は装甲履帯を採用しているため軽戦車の機敏な軌道にはついていけない部分があり、高速ドリフト装甲を実施した場合は外れることがある。
しかし、本機は写真のとおり、左履帯が大破し、転輪もいくつか脱落しているものの
これでも時速60km/hで走行が可能であり離脱のための機動が可能である
本機は練習機・実験機といいつつも、敵主砲に耐えうる正面装甲に
低い被弾面積とこの生存性からも偵察戦車・対戦車自走砲としての運用が現時点でも
可能である。
次に走行性能を見ていこう
本機は当初から転輪5つという前提で開発が進められたため
全長こそ中戦車相当になってしまっているものの通常走行では現実値118km/hと
現有の偵察・小型戦車を圧倒する装甲性能を保有している
なぜ現実値というかは後述する
また最大の特徴はアクティブサスペンションを採用した
【姿勢制御システムである】
姿勢制御システムは74式戦車には既に搭載されているが
あちらは車体を高低する能力であり、不整地での姿勢を安定させて弾道を安定させるという目的であり、どちらかと言えば射撃のための性能である。
なおそれは74式がライフル砲であったためであり、
90式は滑空砲であるため砲弾にジャイロ効果がなくなったため
回転軸砲弾偏差がなくなったために90式は左右の姿勢制御機能はない
本世界の弾道は基本的に純粋な火薬による発射であるため本機も左右別にはつけていない
第1形態は、通常走行姿勢である
一般的な逆台形型の履帯形状であり、通常の傾斜による登坂能力も高い
この状態が最も最高速度を得られ、
また設置面積の少なさから超信地旋回も360度で2.8秒の高速旋回を有しており
転輪脱落の恐れはあるものの、100km/h超のドリフトが可能である
第2形態は、不整地走行用である
見てのとおり設置圧が最低であり、砂漠地帯・泥濘地などの走行に向くほか
凹凸が激しい地形でもしっかり履帯が地面を噛むことによって
高い地形克服能力を有している
欠点としてはこの状態で高速移動した場合は、旋回時に通常時以上の履帯外れが生じてしまうため基本的には悪路通過用と割り切るのが良いだろう
なおこの姿勢のみ唯一車高が上がるため、待ち伏せハルダウン戦法で
どうしても障害物が高すぎる場合はこれで微調整できる
この場合は走行性能は考える必要もないので使い道はあるだろう
第3・4形態は、俯角・仰角確保用である。
共通する戦車の欠点である狭い仰角・俯角を補強する
もっとも俯角はー10度もとれれば優秀であるほうなので
元の低車高も相まって多くの地形でハルダウンは可能であろう
中戦車相当の車体にしては強烈なエンジンパワーを保有し、
少なくとも現状の戦場で不足を感じることはないだろう
ただあまりにも速度を出しすぎてからの旋回は気を付けられたい。
最後に火力である
といいたいところだが、今回については武装は貧弱である
既存の兵器をとりあえず載せて最低限の火力は保有しているが、主力となりうる武装はない。
【主兵装】75mm加農砲
実弾通常砲段、飛距離は短く貫通が望めるのはせいぜい100m程度である
現状榴弾砲を使用しなければ主砲として活躍するのは厳しい
【副兵装】88mm炸裂砲×2門
最大7門を取り付けられるが連続射撃では上部走行が吹っ飛ぶ現象が派生し
試験結果常時発動で損耗が出ないのは2門となった
戦車前面の軽装甲目標に甚大な被害を与える
現状ではこちらが主兵装であり、対人・対物としては高火力である
また建物を破壊するには十分であり、市街地における梅雨払いに最適である。
【副兵装】対空機関銃×4
本機は航空兵器に優先的に狙われることを想定していない
砲塔上部が平面であるため増加兵装の余地がありとりあえずつけることができる
良好な隠ぺい率を下げてまでつける必要がない武装であるため
常時兵装とはせず特別な作戦で使用できる程度に考えておくべきだろう
さて本機の性能は以上であるが、ここまで聞いていた諸君にとっては
車体そのものは悪くないが武装が弱く中途半端な性能だと思うだろう
私もその点は否定しない
しかし本機を正規採用ではなく開発素体機とわざわざ紹介した理由が
本機の最大の特である【拡張性】である。
本機はブロック数429である、転輪5つを前提としているからその半数は履帯であるのでこの数は当然であるが
ではほかのブロック数は何が原因かと言えば
重りとそれをつないでいるバラストである
ここで冒頭で速度を現実値といったのはこのためであり
重りをつけない状態で走らせた場合は、あまりの速さに
旋回した瞬間に履帯が四散する
というか
開始直後にウィリーでひっくり返る
というあまりにもハイパワーであることである。
だがこれは逆に言えば有り余る重量物を搭載可能ということであり
重戦車相当の巨大砲砲塔をつけることが可能であることもあれば
出力を抑えることにより現状の武装のまま小型化が可能であるということである。
この車体をベースにして次の派生が可能である。
【小型化:軽戦車・偵察戦車】
本機は既に武装面は軽戦車の最低限を保有しており、転輪数を減らした小型化は
先の説明で実施した通り出力面で容易に可能である。
ジャンクタンクのレギュレーションである総ブロック数200以下を目指すという手もある
【駆逐戦車化】
本機の低姿勢高出力かつ正面重装甲は駆逐戦車の要求性能を十分に満たすものであり
全周砲塔を排して固定砲塔化することにより弱点であった側面防御をつけることができる。
高い出力はそのまま陣地変換として活用できるほか、その出力による巨大砲搭載も可能であり、遠い将来技術革新が進み本機が退役しても、自走砲の車体や戦車回収車としての運用が可能である
【BTR、歩兵戦車化】
本機の余剰スペースに武装や装甲ではなく人員を載せるという手もある
現に拡散砲で対人戦闘は十分な火力を有しており正面装甲から
敵陣までの乗車突撃用としては十分な性能であり歩兵科装備に転用も可能である。
【中・重戦車化】
出力上は問題がないが、開発陣としてはあまりお勧めしない
理由としては弱点で上げた低車高とターゲットリンクの位置の関係である。
単純にこの問題を解決するためには車高を上げるほかないため、低車高の
利点は完全に捨てなければならない。
要は単なる重戦車となるためあえて本機をベースにする必要性がない
以上で説明を終わるが、これらを実験するにも我々には予算が必要である
ここまでの視聴に感謝する