アリス商店

アリスの雑記帳

精神分野における症状という防衛反応と予防理論

さて多くの人員がいる中では、確率的に同じでも

実際に遭遇する確率というのは必然になります

(10万の分の1の確率の交通事故も、25万人の組織では毎日遭遇する)

 

さて当然毎年1万人も入ってくるわけですから精神障害を発症する人物は当然います

服務指導をする立場なので、余暇を使って精神学・精神医学の知識を得ていた時に

ふと考えたことが、「なぜ精神病というものがあるか」という疑問でした。

外傷による怪我ならともかく、自分で自分の体を無意味に傷つけるものなのか?

 

例えば風邪をひいた場合、熱が出て寝込みます

鼻水や咳が出ますが、これは防衛反応です。

体温が上がるのウィルスの活動を鈍化させ免疫システムを活性化しますし

鼻水や咳はウィルスを排除する行為です。

 

長く症状が続くと後遺症がありますが、この症状は程度を抑えれば予防になります

つまり体を温かく保ち、手洗い・うがいによりウィルスの侵入を防ぎ

栄養と休養・睡眠を取って免疫力を維持・強化ということですね。

 

これから、「精神病とはこれ以上精神にダメージを受けないための防衛反応」ではないかという仮説に至ります

実際に保健体育でもありましたが

精神防衛手段として「攻撃」「補償」「抑圧」「昇華」「退行」「同一化」などがあります・・・・・あれ?これって行きすぎたり、持続したら精神病の各症状そのものじゃないか?

と、ぱっと考えた仮説のわりに当てはまる気がしたので臨床に移ります

 

つまり私の仮説が正しければ「症状は緊急的に停止させないといけないものを除き気にしなくてよい」ということです。よって私は精神病症状がでた人物には、何が精神を攻撃してるかの原因排除さえ行えば自然治癒するという理論に至りますが、ウィルスと違って精神ダメージは、原因だけではなく受け手の精神構造を理解しないといけません。

 

ウィルスに対しては基本体の免疫システムなので、万人が同じ防衛手段です。しかし精神ダメージに対しては、当人の精神構造と受け取り方で違ってくるので、原因解明には当人の精神構造と自分の精神構造を同一化する作業が必要です。

当人と同じ精神状態になり、そして「死にたい」を感じた原因をつきとめたら我に戻ってその原因を物理的に排除するという方法で治していました。

 

次に精神病の予防ということですが、実はこれは結構一般的に「ストレス発散」とは言われています。

「攻撃」は少々危険な発散方法ですが、カラオケで大声で歌う、パンチングマシーンで思いっきりぶつけるなど、人に対してでなければ良い発散方法です

アグレッシブな人でなければ一般に趣味を行うことにより補償・昇華という行為で発散します。

抑圧は、短期的にはいいですが繰り返すと病むのでやはりちゃんと上記の方法で発散したいですね。

 

あと気になるのが多重人格・統合失調症・精神分裂症の分野です。

もしこれらの症状が「精神ダメージを緩和するための防衛反応」だとすると、その意図は「複数の人格によってダメージを分散させている」「脳機能を低下させることにより精神ダメージを認識できなくする(精神ダメージにはある程度の知能を有しているないと受けない)」と仮説を立てれます

 

後者は能天気といわれる性格の人であればある程度予防行為になっているかもしれませんが、意図して脳機能を低下させるのはあまり現実的ではないですから多重人格を予防として活用できないかという点です。

 

一般に多重人格と聞くと本人の意思に関係なくいろんな人格が出てくるイメージですが、もしこの複数の人格を自己制御化に置くことが出来れば相当精神ダメージへの耐性を得られるのではないか?という結構マッドサイエンティストな考えに至ってますがあながちありなんではないかなと。

 

そもそも私は人格というのは必ずしも1つという考えを持っていません、絵描きとしては「こういう絵を描きたい、こういう人(神絵師)みたいになりたい」という人格と「自分しか描けない絵を描きたい」という人格が存在します。おそらく誰しもこの矛盾した人格を保有していると思いますし、それに葛藤しながら生きていると思います。多くの人が複数の人格を有しながら多重人格として表面に出ないことから、人間は自己意思によって人格をコントロールできるはずなので、もしその要領が確立できれば精神病患者というのはぐっと減るかもしれませんね。