ということで来年度の監査幹事に就任しました。
別に立候補したわけじゃないのですが、役員最上級席ですので頑張りたいと思います。
しかし監査幹事というのは少々立ち位置が変わっていて
あくまで「役員の」最高位であり、会長・副会長の下にあります
しかし職務は会の適正な業務の監督であり、そういう意味ではある意味権限として会長を超えるところがあります。
立場的に言えば警務隊も同じような感じなのかな?あれも自衛隊であって方面総監の指揮下部隊でありながら独立した権限を保有してますしね。
さてチェック機関といえど、私が活動することは本来はそうそうないです
執行は幹事会で2/3の議決後、総会で過半数同意で予算が執行されるので
執行部に権限がほとんどないために、問題があれば幹事会か総会で止まるからですね。
そのため、私の最大の職務は会計幹事の監督がほとんどです
会計幹事は二人いて、一人が通帳・カードを保管して一人が簿記です。
お金の出し入れは常にこの2人組がセットで行われます。
各4半期末にこの2人から通帳と会計簿を提出させ、出し入れが一致していることを確認します。
さて、上記であげましたが監査幹事といえど「役員」のため部外者ではありません。
そのため第3者機関にはなりえないため、最終的に国の会計監査を受けます。
そういう意味では私の職務はこれのための事前監査とも言えるかもしれませんが
「不正・不法でなければいいというわけにいかない」のが会計監査です。
一番指摘されやすいのが繰越金、つまりプール金額の多さです。
非営利組織の予算執行は単年度会計主義を最良としているため
プール金が多いということは【職員からの徴収>職員の福利厚生のための支出】となり
会の業務として「不健全」とされてしまうところです。
不正ではないので会計監査では「指摘」で済みますが、当然是正はしなければなりません。
しかし通常、3月と4月は支出が多い月であるため、
年度末に無理やり使い切ってしまうという年末調整も難しいのが悩みどころです。
あとは、一応私も法務課程卒業者なので規則改正は時間があれば考えたいですね。
前任者もそうですが、毎回法務系の人間が監査幹事についているわけじゃないので
たまに規則の見直しは必要ですね、といっても私は誤字系ばかりなおしていますが。
【よくある規則の誤字誤用系】
1 「及び」と「並びに」
ある単語を並列するときは、原則及びでつなげますが、2つ以上をつなげる場合は最後のみ付けるということになっています。
数式でいうと
A+B+C+D+E
=(A及びB及びC及びD及びE)
=A、B、C、D及びE
この原則は基本的に守られているんですが
最後が「E等」の場合は及びが使えません
そのため
=A、B、C、D、E等
と記述しなければなりません。
ただこれまた面倒な例がありまして、例えば
「Aは、会長の補佐及び予算執行等の会計業務の監督を担当する」
という文章があった場合は、この場合は及びが使えます
これは及びで並べられているのが
「会長の補佐」と「会計業務等の会計業務」に掛かっているので問題がないのですね。
続いて「並びに」ですが、並びには及びとまったく用法が同じですが
並びには2段階用語とされており、及びが登場する文章でしか使いません
そのため並びにが単体で使用されることはありません。
ではどうやって使うかというと数式にするとわかりやすいです
(A+B+C)+(D+E)
このように並列する場合にグループで分けれる場合ですね
=(A及びB及びC)並びに(D及びE)
=A、B及びC並びにD及びE
となります。また並びにも及びと同じで連続する場合は省略することと
さらにグループといっても複数である必要性がないためさらにややこしくなります。
(A+B+C)+(D+E)+F+G
=(A及びB及びC)並びに(D及びE)並びにF並びにG
=A、B及びC、D及びE、F並びにG
まぁこれは顕著な例ですがだいたいグループの名前を頭につけることが一無難ですね
「アルファ班のA、B及びC、ブラボー班のD及びE、チャーリー班全員並びにデルタ班全員」
2 「各○○毎」
丁寧に書こうとして蛇足する一番の例ですかね
本来は各○○か○○毎のどちらかです。
「各4半期毎に~」って誤用表現をよく見かけます。
3 「過半数以上」
過半数の時点で「50%より上」の意味があります。
よって以上という単語は蛇足です。
「半数以上」は問題はありませんが
この場合は上記と違って「50%を含む」という意味になり
通常多数議決であれば「過半数」を使うのが基本ですね
まぁこの程度なら年度末の総会の時に規則改正で一緒に直してしまうのがいいですけどね