職業柄、「強者」と話すことは多くあります
(ここでいう強者とは一定の実力・実績を持つ者を指します)
経験上、私が心得た格言が
「強者は論者に耳を貸さないが、強者には耳を傾ける」
というものです、ただし必ずしも同じ土俵である必要がありません。
また強者は無意識に自分と話す相手に「最低限の実力」を要求します。
作品で一番その傾向を持っている強者といえば銀河英雄伝説のラインハルト皇帝です。
作中で示された「最低限の実力」が「自分のところまで来る」というものでした。
簡単のように思えますが、銀河の覇者に敵として目の前に到達するというのは
相当な実力(努力・覚悟)がなければできません。
ユリアン=ミンツは、このことを理解していたので
「一度戦って何らかの勝利を得なければ皇帝は会談には応じてくれないでしょう」
と言ってる当たり、現時点の自分にはラインハルトに意見できる実力を示していない
と認識しているのでしょう。
そして、これはユリアン=ミンツがラインハルトに対し最大限の敬意を払っている証左です。
それ以来、私は相手に意見を言う前に、
自分が少なくとも意見を述べることができるだけの最低限の実力を示すことにしています。
その考えはリネでも同じです
エリカ時代、連合(アーク、AS、RH)とMH同盟との停戦交渉を行おうと決意して
実際に実行したのは1年半後です。
決意した時点の心境はおそらくユリアン=ミンツと同じだったと思います
「ミスアンファン」「つくよみ」「UmaPower」「ナイブズ」と
鯖でもトップクラスの血盟主に意見するのに、好意的に見ても
「野良でPTLよくやってる人、レイドもそこそこ主催している」程度の私では
最低限の実力に達していないと。
ここから本格的な課金をはじめ、対人装備を充実させ
まずはオリンで上記4血盟主に1度以上勝利し、血盟員に対して50%以上の勝率を
達成して能力としての最低限の実力を示し
さらに当時は血盟プロジェクトである竜武器制作を個人で行いました。
まだサンゴもなく、パールでしかLv5図が手に入る見込みがないという
相当厳しい条件でしたが、竜武器を選んだのは売名だけでなく
それ自体が最終的に交渉材料にもなるという点もありました。
当時の私ができる最大限の敬意を払った結果
個人でありながら連合会議へ招待、ナイブズ氏との直接会話を許され
堂々と自論の発言の機会を得ることが出来ました。
私の交渉が採用されたわけではありません、しかしながら一方的ではなく
ちゃんとした場で発言の機会を許されたことは私にとって十分価値があることです。
もし「強者タイプ」の人に話を聞いてもらうには
その人が求める最低限の実力を証明してから話すと案外すんなり聞いてくれるかもしれません。