アリス商店

アリスの雑記帳

DARK SOULSというハッピーエンドゲーム

1、中心的種族は神族

これはDARK SOULSの世界が私たちのような人間基準の世界ではないからです。
DARK SOULSの世界では神や竜が平然と存在しますし、人の手が届かない高位な次元にいるわけでもなく普通に近場にいます。
人間より遥かに能力が優れている神が普通に王族レベルのポジションにいることから
DARK SOULSの世界で中心種族は神族です。

2、判断基準は神族基準

普通に神族と人間が会話が成立するということは
「言葉は神が作った」と考えるべきです。
よって「善悪」の基準は神族であって人間ではない。

3、世界は別に深刻な状態ではない。

世界の終わりは火が陰るときです。
しかし人間がそれを困っているようには見えない。
むしろロンドール勢力のように率先して火の時代を終わらせようとしている勢力があるし
神と人間のために火の存続を願うなら主人公はまさしくRPGの勇者並の尊敬を受けて然るべきだが
主人公を応援してるのは火守女や他の灰のように
火継ぎシステムに関与している人達だけで
その辺りの一般から応援されておらず
むしろ邪険に扱われてたりする。
特にロスリック王子が火継ぎを放棄していたり
「火の存続を否定する人物が相当多いのは不可解」

4、人間は基本的に闇の存在

まず人間性自体が闇である。
大王グウィンが人間性を恐れた点からも察するように、人間の本質が闇というのは神視点の話だから、つまり「闇は人間にとってむしろ一般的でかつ神に取って都合が悪い」

5、主人公は神に騙されている

これは考察ではなくゲーム中に深淵の監視者戦で言われます。
火継ぎは神の陰謀である、私は貴方を犠牲にしたくはない、やめるんだと主人公に計画の中止を言ってくるわけです。
要は火の時代の存続(火継ぎ)は神が強制したいだけのイベントなのです。

6、結局何を表現したかったのか

結論からいうとDARK SOULSの世界は神への信仰が薄れた現代社会です。
つまり火の時代→火のない世界は
「神の時代」→「人間の時代」なのです。

火継ぎをしないことは神の信仰をやめるということなのです。

ソウルを捧げていますが、これは信仰とほぼ同義です。
昔から神の力は信仰の強さに比例します。
つまり主人公は神を捨てた人間の魂、DARK SOULSを狩るのは一種の反教徒迫害なのです。
神を信じない人間を殺害して、神に捧げているわけです。
これが神に騙されているという真の意味ではないかと。

世界が荒廃して醜いのは「神視点だから」で
この荒廃して醜いDARK SOULSの世界こそ
人間が主役である世界なのです。

お嬢様はダークソウルで描かれた絵画世界が
安らかな世界であるようにと願ってました。
この事からもダークや闇という単語は
人間にマイナスのものではなくむしろ良いものです。

絵画世界は
「火を知らない者に描くことは出来ず
火に魅了された者に描く資格はない」
とあります。

火=神と考えれば絵画世界はこれからの人間世界です。
顔料がダークソウルなのは、これは神が作った世界ではないという意味ではないのかなと思っています。

つまり
通常版の「火の簒奪エンド」
DLC版の「最後に何も無くなったアリアンデル絵画世界」
はバットエンドではありません。
神の時代が終わったということです。

そしてお嬢様は最後に新しい絵画世界を描きますって終わっています。(ラスボスのゲール撃破後にダークソウルを渡す)

これは人間世界がこれから始まると、、、と
いう希望のエンディングなのです。