諸君、聞いてのとおり試作戦闘車両2号機が完成した
履帯だけ・・・?
と思うかもしれない、確かに本車のブロック数は314でありながら
履帯291(補強具含む)
推進18
武装5
と履帯のみで構成されていると言っても過言ではなく
砲塔どころか車体すらない
正面から見れば顕著であり、履帯の上に主砲が置いてあるだけである
ではここで前回の試作機を振り返ってみよう
前回は開発技術向上のための実験機を試作機に繰り上げたものである
中空転輪方式を採用したところ驚異的な推進力を発揮し
結果として車体がその速度に耐えきれず空中分解ならず地上分解してしまうほどであった
このためこの推進力を生かすために「軽戦車に重装甲をほどこして重くする」という本末転倒な方向転換を迫られることになった。
重装甲を施した結果、100発の37mm単身砲の至近距離射撃に無傷で耐えきり「自身の主砲に耐えうる装甲」というMBT(主力戦車)としての条件を十分満たすほどであった。
さらに前面の投影面積(被弾面積)の小ささから
装甲以上の回避率を誇り、正面からは鉄壁であった
74式戦車から搭載されている姿勢制御システムを採用し
機体構造上以上の仰角・俯角の確保
不整地での走行性能の向上など
機体制御系の試作にもかかわらず十分実用レベルに機能した
わずかな起伏すらハルダウンとして理想することが可能であり
正面防御力は中戦車以上とも言えた
一方で主兵装が貧弱であり攻撃面には向いていなかったため
拡散砲、機関銃、火炎放射の対人兵器を装備し装甲戦闘車としての方が攻撃面では活躍するであろうと対機甲戦闘力の骨幹たる戦車としては力不足だった。
戦車として運用するには強行偵察が可能な偵察戦車あたりが妥当という結論であり、運用レベルでは中途半端な能力になったしまった。
第1号機の最大の課題はムダな重りである。
先にもあるように自壊するほどの強力すぎる推進力を
軽戦車のコンセプトのまま開発するため装甲や重さで遅くするという方法を取ったため、これほどの無駄な重りをつけることになった。
(これでも80kmの快足を誇り、ドリフトして履帯外れを起こすほどである)
このため、この推進力を最大限に生かした重戦車化か、推進力を減らしてコストダウンを図るかという2択の方向性となった。
方向性として大型戦車の開発に乗り出した
履帯が外れやすい、切れやすいという問題において
基本は履帯のたるみを局限するためピストン等を駆動系を内部に仕込んでいたが
ガンタンク27代報告によれば履帯切れの原因は
たるみではなく転輪による過度の摩擦であると受け
転輪の調整を開始した。
ただし、転輪を全て無動力化(丸鋸)にした結果
速度が85%に低下しているようだ
しかし、私は前から考えていたことがある
不整地で超信地旋回能力をそこまで求めるというのは
実戦上ありえるのか?
もちろん限度はあるだろうが、360度を数秒で回り切る戦車で1~2秒の差がそこまで重要かと言えばそうまでは思わない
それで重戦車にありがちな鈍足をさらに進める必要性は薄いのではないだろうか。
ここで私は操作コマンドをいじって「旋回時は無動力化」という方法で転輪を動力輪のままにして直線距離での移動速度を維持することにした。
(しかし28世代では既に低下した速度を克服する開発の準備があると言っているのでどのような方法だろうか)
次に私はボックスの範囲内の大きさで作るということもあって機動輪・誘導輪を含めて転輪は5個までしか事実上範囲内に作れない。
そのためガンタンクのような長大な履帯が作れないため車体を作成すると重心が高くなりがちである。
前回もあったがBesige界では高いトルクがかかるため、このハイパワーな中空転輪方式では車体の重さがないとひっくりかえってしまう。
車体の重さを増やすと重心が高くなりすぎてひっくり返りやすくなるし
車高が低いままでは十分な重量を得るのは難しい
ここで仕方なく反トルク構造を採用する
履帯内側に反トルク機構として逆回転動力輪を設置し
ブラストをつけて反トルク力を増大している
トルク実験はステージを無重力状態にして車体を浮かした状態でスタートすれば見ることが出来る
私の場合は前に進むと車体が下を向く
つまり速度を増せばそれだけダウンフォースを得られて地面をしっかり噛むことが出来る
(ただしありすぎるとブレーキがかかることになり速度が落ちる)
反トルクは地面に履帯が接地していなくても
履帯が回っていれば発生するため
急こう配な坂道でもエンジンを全開にすることで山肌に張り付くことが可能である
まだ基礎研究の段階であるが、すでに60度の斜面を踏破する能力を得た、これにより重戦車らしからぬ高い地形克服能力を期待できる。
ハイパワーによる自壊を防ぐのがこのタイプの絶対条件でもある。
これにより前回は補強具でガチガチに固めたが
今回は90式戦車を習ってサスペンダーとトーションバー方式を採用し、衝撃を耐えるのではなく吸収させる方向性で新設計した。
先ほども述べたが履帯を着れる原因が転輪が無理やり摩擦を加えるからである。
サスペンションを採用した結果、摩擦・圧力がかかると自動的にサスペンションが縮み、転輪と履帯が外れるようになっている。
これにより多少の不整地ではそうそう履帯が切れる事態はなくなった。
また副産物として大きな耐衝撃能力を得た
自分の車高程度の段差であれば飛び降りることが可能になった。
これで従来の戦車が持つ能力の3倍違い数値である。
そして動力輪を無動力化するという手法を取ったため
エンジンブレーキのような効果を得ることが可能になり
この程度の坂をスラスターなしで降りることが可能となった
この点ではガンタンクよりも唯一優れている点と言える
最後に前回非常に貧弱であった武装面については大きく強化した
ティーガーⅡ8.8cm/kwk43を採用
この砲は全長が既にボックスの3分の2を占めるという長身砲であり現状では後部砲塔を採用せざるを得ない
しかしもともと対空砲ということもあって驚くべき仰俯角を保持
仰角は60度、さすがに対空戦をするわけではないので85度まではいかないものの、45度までいくろいうことで榴弾砲運用も可能である。
またkwk43の精度は45度の最大射程でも誤差5mいないという非常に高い精度で弾着が望める
俯角についても凶器じみた射角を持ち、実用ー25度程度もある(最大でー45度だが、地面にあたるため崖での使用でー25度が最大)
後部砲塔のため稜線射撃ではどうしても履帯が先に出てしまう
しかしながた射撃姿勢がいったん取れれば
履帯ダメージでは戦車は破壊できないため
強烈な固定砲台と化す
以上、2号機の中間報告を終わる
現状は骨組みのみで装甲をつけていないものの
この戦車はどちらかと言えば駆逐戦車に分類されることから
既に攻撃面・機動力面では十分に合格していると言えよう
見てのとおり拡張性は十分にあり、重装甲をつけても十分な機動力を発揮できる見積もりである。
本機の欠点としては冒頭で述べたように旋回精度については
残念ながら重戦車としてぎりぎり合格圏内という程度で
360度で12秒と非常に鈍足旋回であり、
超信地旋回よりもエンジンをふかしての信地旋回の方が早く回れる
もっとも駆逐戦車が高速に旋回を求められる状況というのはあまり好ましい状況ではないのだが
次は装甲を張り付けて実用レベルに使用できるかどうかをテストしていこうと思う