アリス商店

アリスの雑記帳

副官

副官というものはどのような組織にも必要です。

それは司令部の正規の役職から分隊レベルの小規模まで、そして軍隊に限らず一般社会においても同じです。

 

副官は唯一指揮官の人事権によって採用することが可能な人材であり、副官人選は最も重要な人選です。副官は確かに指揮官が欠けたときは代理を務めるので組織のNo2という側面を持ちますが、私はそれはあくまで副次的なものと考えています。

 

私が副官を任命するときは、必ず私の対抗馬を置くようにしています。

私の副官はイエスマンでは務まりません。私の作戦に対して意見を言える人物でなければ困るのです。

 

その点で言えば、私は理事長にみやび氏を置いたことは今となっては我ながら名采配だったと思っています。反対するみやび氏を説得・納得するだけの理論と計算を以て初めて私の計画は実行されます。現に私の案の半分は実質的にみやび氏によって却下されているとも言えます。同時に、だからこそ私の計画はより完成度を上げることが出来ていると思っております。

 

彼は副官として厳しく私に諫言しますが、反面、内面は懇篤を極め幾度となく私を助けてくれております。彼を右に据えたことは、その一理を以て小官を名将に至らしめることも不可能ではないでしょう。

 

我が財団に与えられた時間は、おそらくあと2~3年

この間に目的を成就せねばなりません。